2025.7.19「仏教瞑想は身心をエネルギー現象としてどのように観察するのか」

講師:井上 ウィマラ 氏

セミナーのご紹介

今回は、具体的に呼吸をどのように観察してゆくのかについての実践を通して、「私」という観念の仮想性に気づき、それが身心複合体という複雑系の中から創発してくるプロセスにおける魅力と危うさをつぶさに観察することによって、解脱という解放の地点に到達する道のりについて学んでいただきます。
そして、進化の中で言語的な「私」という観念が創発するためにはどれほど多くの人々や自然や環境との関係性に支えられていたかに気づくことを通して、解脱をもたらす洞察智が四無量心と呼ばれる思いやりの心を生み、目の前の相手に応じて互いの真理が響き合うために最もふさわしいアプローチ(方便)を試行錯誤してゆく人生の器(メタ・スキル)が育まれてゆく流れについてもお話しします。
こうして、思い通りにならないことの中に、「私」を超えたいのちの響き合いのありがたさを感じ取れるようになった自由が、「無我」とか「空」と呼ばれます。
参加者からの質問やコメントに応じて、その場で思考実験やエクササイズを紹介しながら、仏教瞑想がいかにして既成概念を脱構築して、人間存在をエネルギー現象の視点から洞察しているかを実感して頂けるような時間を持ちたいと思っています。

講師紹介

井上 ウィマラ

1959年 山梨県生まれ。
京都大学文学部哲学科宗教哲学専攻中退。
日本の曹洞宗で出家して正法眼蔵と只管打坐を学び、ビルマの上座部仏教で出家して経典とその解釈学、アビダンマ仏教心理学、ヴィパッサナー瞑想を学ぶ。

カナダ・イギリス・アメリカで仏教瞑想を教えるかたわらで心理療法を学び、イギリスのアマラヴァティ僧院で戒壇を設置する際にはセレモニー・マスターを務める。
バリー仏教研究所客員研究員を経て還俗。

マサチューセッツ大学医学部付属のマインドフルネスセンターでMBSR(マインドフルネスに基づいたストレス低減法)のインターンシップを特待生として研修後に帰国。
高野山大学でスピリチュアルケアの基礎理論と援助法を開発。
健康科学大学ではコメディカルのためのマインドフルネス開発に取り組む。
現在は、マインドフルライフ研究所オフィスらくだ主宰として、これまでの学びを社会に還元してゆくための道を開拓しながら、マインドフルネス・カレッジ学長を務める。

開催概要

日時:2024年7月19日(土)18:30~20:45

会場参加・Zoom参加・録画受講可能
※会場やZoom参加の後にご希望の方は録画配信を視聴することも可能です。

受講料:5,500円(税込)
お得なセット受講もございます!下記からご確認ください。

会場:ホリスティック・スペース – アクエリアス
東京都中央区日本橋馬喰町1-5-10 林ビル4階
JR総武線快速 馬喰町駅・都営新宿線 馬喰横山駅・都営浅草線 東日本橋駅 1番出口 (①出口) から徒歩1分

会場へのアクセス

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