2024.1.20 「チベット医学」はエネルギー医学 -ドクター・ニダ・チェナグサング 氏

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開催概要

日時:2023年1月20日(土)18:30~20:45

Zoom参加・録画受講
こちらのセミナーは、アメリカからの講義となりますためオンラインのみとなります。
また、今後、講師の都合によりZoomによるリアルタイム配信をとりやめ予め収録したセミナーの録画配信に切り替えをさせていただく可能性がございます。何卒ご了承くださいませ。

※Zoom参加の後にご希望の方は録画配信を視聴することも可能です。

受講料:5,500円(税込)
お得なセット受講もございます!下記からご確認ください。

会場:ホリスティック・スペース – アクエリアス
東京都中央区日本橋馬喰町1-5-10 林ビル4階
JR総武線快速 馬喰町駅・都営新宿線 馬喰横山駅・都営浅草線 東日本橋駅 1番出口 (①出口) から徒歩1分


会場へのアクセス

開催概要

(ドクター・ニダより)

八世紀に医療国際会議が開かれ、ギリシャ、モンゴル、中国、ネパール、アラブ諸国、など世界中の医者と治療者が集まりました。彼らは6ヶ月間にわたってそれぞれ文化と宗教に基づいた医学の知識について話し合ったのです。

八世紀の古ユトク・ヨンテン・ゴンポは薬師如来の顕現であり、高度な見解に至った密教行者(ンガクパ)であり、医者でもありました。
彼がチベット伝統医学の体系をソワ・リクパとして成立させたのです。
十二世紀になるとその転生である新ユトク・ヨンテン・ゴンポがその知識を四部医典(ギュシ)にまとめ、こうしてチベット全土、モンゴル、ヒマラヤ地方にチベット医学の知識が広まりました。

ソワ・リクパとはチベットを起源とする治療の科学です。
その統括的システムの目標は満ち足りた人生を生きる事で、健康と幸福に至ることです。
自然界と人体双方に存在する五元素に基づいて、ソワ・リクパではまず病気の予防、次に薬草を使って治療し、五元素のバランスを最良の状態に整えることに重点を置きます。

四部医典は四部編成の医学書で、詳細な治療法と薬草、その応用についての高度な理論と膨大な知識をまとめたものです。
ソワ・リクパに加えてさらにユトクは「ユトク・ニンティク」という金剛乗の伝統をを教え、本来はソワ・リクパの行者だけに伝わっていたものを全ての人に公開しました。
それはニンマ派の教えを源としますがリメ派という宗派を超えた伝統です。

ユトクはその生涯を医学体系のソワ・リクパと、仏教体系のユトク・ニンティクを教えることに捧げました。
彼の弟子たちはより良いソワ・リクパの治療者になるために、主に医学の教えを使って他者を治療し、また同時に自分自身の精神向上のためには仏教の修行に努めました。
このようにソワ・リクパとユトク・ニンティクは密接な関わりと相互関係があり、修行者のための明瞭かつ簡潔な修行道だったのです。

ソワ・リクパではエネルギーを通して心身が結びつくことを重要視します。
最適な健康と真の幸福を身体、精神、エネルギーのレベルにおいて達成されるものです。
なぜならエネルギーとは身体と精神の間の架け橋であり、エネルギーのバランスを取ることが治療の全ての段階において最優先されます。

エネルギーは粗大、微細、非常に微細の三つのカテゴリーに分類されます。
これらのエネルギーは微細な解剖学、五元素の体系、四元素の体系、そして最後は三体液と相互関係があります。
三体液とは風・ルン、火・ティパ、土と水・ペケンでこれらはソワ・リクパにおいて特に分析されるものです。
またエネルギーは熱性・冷性にも分類され、不均衡や症状の原因、細かな治療法を見極める大切な手がかりとなります。

エネルギーはまた感情の毒(怒り、執着、無知から起こる煩悩)、不適切な食事や生活習慣、季節の変わり目、占星術的な影響、祟りによっても不均衡を起こします。
適切な対処法は食事と生活習慣を正すこと、外的治療、スピリチュアル治療です。

スピリチュアル治療とは身体のためヨガを行うこと、精神のため瞑想を行うこと、そしてエネルギーのためにはマントラを唱えることです。
マントラ治療はチベットの密教行者の行う最も強力な治療法です。
ソワ・リクパの特徴的な一面であり、それは患者の健康を維持し、悪いエネルギーを鎮静し、治療法や薬草の効果を増大し、未来に起こり得る病気を予防します。

マントラ治療はまた様々な苦しみから精神を守護するための心の道具とも言えます。
理解と意図の力、特殊な唱え言、観想、また時にはマントラの書かれたお守りを作ることで、マントラ治療は微細で深淵なエネルギーの変容を引き起こします。

チベットの伝統では光や音として現れるものは全て振動からできたものと考えます。
健康障害もまた振動の変容から起こるものです。
物質レベルでは振動は光の光線として現れます。
健康状態の振動のバランスを取るために特定の病気、例えば肝臓、心臓、神経系、婦人科系などのマントラの音を源とする光を使います。

ソワ・リクパは真にホリスティックな体系であり、他の医学で行うように身体を分析するだけではなく、マントラ治療などの特殊な方法でそのエネルギーのバランスを取ることを重要視しています。

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講師のご紹介

チベット北東部の安寧省生まれ。
伝統的なチベット医学ソワ・リクパに関心を持ち、ラサのチベット医科大学に進学し1996年に卒業。ラサとロカのチベット医学の病院で実習医の研修を修了する。
またチベット仏教の各学派から金剛乗(密教)の修行を学ぶ。
チベット医学独特のスピリチュアルな伝統であるユトク・ニンティクを学び、その伝統の継承を託された。
西洋におけるチベット医学の最大組織、ソリグ・カーン・インターナショナルの協同創設者兼メディカル・ディレクターであり、現代チベット社会でレブコン・ナグパ/ナグマ文化を保存維持するために設立された、国際在家修行者協会の協同創設者である。

医師としての仕事に加え、世界40カ国以上でソワ・リクパとユトク・ニンティクの伝統を教えている。数多くの本をチベット語と英語で出版し、その一部は数カ国語に翻訳されている

Dr. Nida Chenagtsang公式HP
https://www.drnida.com/